生物多様性の回復、ネイチャーポジティブをいち早くビジネスにした2017年のバイオーム。社長は、京都大学大学院で農学の博士号を取得した藤木庄五郎さん。開発したのはスマホアプリでAIが画像を解析し、生き物の名前とその確率を、教えてくれる。アプリを使い、見つけた生き物の情報を地図上に記録していくことも可能。毎日1万件ほどのデータがバイオームに集まってくる。大手デベロッパーの東京建物が11年前から整備する大手町の森に、どんな植物が生息しているか調べる。そこで使うのがバイオームが企業向けに機能を追加して開発したアプリ。これまでに、およそ200種類の植物を確認。また、木の幹の太さや高さなどを入力することで年間の二酸化炭素の吸収量も算出できる。バイオームのアプリによって得られた生物多様性の客観的なデータが投資家や顧客などへのアピールにもつながる。京都市下京区、東京・大手町「大手町タワー」の映像。東京建物・ビルマネジメント第一部・高橋優希さんのコメント。