地域の大切な建築物を複数人で所有し、様々な人々を巻き込むことで建物のファンコミュニティを拡大する、新たな地方創生の形とは。京都の名所・五条大橋のほど近くに、路地にひっそりと佇む古民家がある。名建築での特別な滞在が味わえるこの物件は、複数人で共同継承したという。建物の所有権を365日分に小口化し、オーナーは購入した日数分だけ旅先の我が家として使用できる。使わない場合は宿としても貸し出すことができるという。「小口化・共同所有」という発想は地域の関係人口を増やすだけでなく、地域への愛着など関わり方の変化も期待できるという。京都市内の壬生エリアにある築百年超えの町家は現在改修中で、町家ならではの「間口が狭く奥行きが長い」という特徴を残し再生するという。名建築の共同継承プラットフォームは、地域に点在する建築遺産の活用が進まず多くは空き家化しているという課題への解決が期待されている。kessakuの藤井智大代表は「建築物が持つ歴史・文化・造りをつなぎ後世に残す。それを介し文化・地域の魅力を発信していける環境をつくっていければ」などと語った。
