SBIホールディングス・北尾吉孝会長兼社長に次世代の金融市場における主導権争いについて聞いた。13日に野村証券、大和証券、3メガバンクがステーブルコインを使って株式など有価証券を決済する実証実験を始めると発表した。北尾氏は参加しない意図について「印刷物をもらってSBIの名前が入っていてボツにした。金融庁が中心になって『組んでこういうことをやりなさい』ということ自体がナンセンス。資本主義の社会は競争しあって知恵を出して、よりベターな顧客便益性の高いものを作り上げることが基本であるべきだ。これまでは投資して技術を導入して自社の中で消化、発展、拡散していく。今、AIとブロックチェーンはそんなことでは追いつけない状況」と語った。SBIグループの「オープン・アライアンス戦略」は異業種を含む多様なパートナーとの連携を通じて金融・非金融の枠を超えた金融エコシステムを拡大する戦略。北尾氏の提言は政府へと矛先が向かう。北尾氏は「規制緩和を徹底的にするのがまず第一。モニターできる組織体を役所の中に作らなければいけない。その組織体を通じて提案・提言をどんどんさせる。そういう仕組を作り上げることが政府の仕事だ」と語った。最後に個人投資家への提言を聞くと「自ら勉強していかないと。タダで勉強しないで金もうけできるなんて方法はない」と語った。
