AIの急速な発展に伴い深刻化するディープフェイク。詐欺、風評被害、世論操作に悪用されるケースや高度化されたボットが不正なチケットの買い占めや転売をするなどが起きている。人間とAIを区別する「デジタルID」の「World ID」は世界で1700万人以上が登録している。AI時代に必要な“新インフラ”に注目した。AIの信頼性に関する調査(アクセンチュア)では約8割が「AIによるなりすまし・偽アカウントの増加に不安」、「フェイク画像や誤情報を見抜けない」と回答している。「World ID」はOpenAIのサム・アルトマンCEOらが取り組む仕組みで、専用機器を通して一人一人異なる瞳の虹彩を読み取り、デジタルIDをアプリで発行する。AIによるなりすましボットによる不正参加防止が期待されている。プライバシー保護のため氏名、住所などの個人情報は登録の必要がなく、匿名性を保ったまま「人間の証明」ができる。全国に店舗網を持つメディロムと連携し、温浴・リラクゼーション敷設など全国150店舗以上に専用機器を設置、World IDの累計認証件数は2万件を突破した。IDを取得すると「World coin」と呼ばれる暗号資産を受け取ることが可能で、アプリ内でさまざまな商品券やギフト券に交換できる。メディロムの代表取締役・江口は「人間とボットを区別することはサイバー空間で絶対必要」などと述べた。
