8月に「介護未満の父に起きたこと」を出版したジェーン・スーさんに、介護未満の親との向き合いかたを聞いた。父の世話をしてくれる人がいたため放任だったが、父1人でいる時間が長くなったときに82歳で誰かの手を借りる必要性を感じた。そこで、本人の意識とか確認をしないで済むシステムを作ってビジネスプロジェクトのように一緒に進めたいと考え、システム化してビジネスライクに付き合う道を選んだ。生活上の課題を洗い出し、「できない」「頼みたい」「危うい」に分けて、外注・父本人がやる・スーさん自身がやると分担した。父にはシステムを構築していくための当事者意識を持ってもらうようにした。衝突することも度々あり、怒りを書き出して細分化して「またか…」にならないシステムを作っていった。父は「できるだけ今住んでいる家で長くいたい」と言っているため、それは叶えてあげたいとスーさんは考えている。