とうがらしには食欲増進の成分が含まれ、食事を美味しくしてくれる。世界中で約3000種類が栽培されている。世界一辛いと言われるブータン料理ではとうがらしが野菜の主役。エマダツィは現地では欠かせないおふくろの味だという。唐辛子の栽培はメキシコから始まったと言われる。テピートではメキシコ大使館でも腕を奮うシェフがハレの日のごちそうを仕立てる。使うのはチレ・ポブラノという唐辛子。網焼きして皮を向き、フライパンで玉ねぎとひき肉を炒め、鶏のスープなどを加え、ポブラノにたっぷり詰めたらくるみとミルクの白いソースをかけ、チレ・エン・ノガダが完成。さらに唐辛子は調味料としても主役級。豆板醤はその代表。東京・西荻窪の中国料理 仙ノ孫では2種類の自家製豆板醤が評判。セカオの食文化を彩る個性豊かな唐辛子。