国会では参議院できのうに続き石破総理大臣の所信表明演説に対する代表質問が行われた。野党側が自民党の27人の議員が出席する見通しの政治倫理審査会で政治とカネの問題の事実解明を徹底していく必要性を指摘したのに対し、石破総理大臣は「議員ひとりひとりが説明責任を尽くしていくことが重要だ」との認識を改めて示した。参院本会議で日本維新の会・浅田参院会長は「いわゆる裏金と言われるお金の発生経緯に関する事実が解明されなければ何人出席しても時間と労力の無駄。単なる来年の参院選の公認をもらうためのセレモニーにしてはいけない」と質し、石破総理は「おのおのが政治倫理審査会の場を含めあらゆる場を積極的に活用して説明責任を果たすよう党として促してきた。審査会は個々の議員の政治的、道義的責任の有無を審査する場であると承知している。セレモニーとして行われるものではない」と答弁。公明党・竹谷代表代行は選択的夫婦別姓制度について「旧姓併記を拡大するだけでは解決できない課題が多数ある。今こそ実現しよう」と質し、石破総理は「さまざまな意見を真摯に受け止めながら、また家族形態の変化や国民意識の動向のほか、家族の一体感や子どもへの影響を考える視点なども考慮の上、より幅広い国民の理解が形成されることが重要」と答弁した。