宜野湾市の伊佐地区では23年前、沖縄戦や太平洋戦争の戦没者130人余りの名前を刻んだ石碑を建立した。毎年この時期に慰霊祭を行っていて、23日は沖縄戦の遺族など約50人が参列した。この中では、地元の子どもたちが平和への祈りを込めて折った千羽鶴を手向けたほか、参列者一人ひとりが焼香して犠牲者を悼んでいた。伊佐地区は戦後、かつての集落などが強制接収され、米国軍基地のキャンプ瑞慶覧となっていて、いまだに沖縄戦の影響が続いている。伊佐地区によると高齢化のため年々、参列者が減っているが、慰霊祭を通じて地元の歴史を伝えていきたいとしている。