きょうのテーマは「高騰率は“金超え”『日本の真珠』最新事情」をパールマスター塗野聖一さんが解説。「真珠の価格推移(愛媛県)」ではおととしまでの10年間で日本の真珠価格は約3.3倍に高騰した。金と真珠の価格上昇率は金は2012年から2022年で約1.8倍の高騰だが真珠は約3.3なので高騰率は高い。日本の真珠は卓越した光沢(テリ)、真円に近い、豊かな干渉色の出方など美しく質が高い物が多い。中国では習近平国家主席の妻・彭麗媛夫人が真珠を愛用していたことや、ウェイボのフォロワー8000万人の人気女優・ディリラバさんなどが日本産真珠を着用したこともありブームになった。日本の真珠が高品質な理由は山や海に囲まれ波が穏やかなリアス海岸で入り江の豊富な栄養分、海水の寒暖差により高品質になる。日本の主な真珠養殖地長崎、愛媛、三重で西日本が多く、沖縄では黒蝶真珠も高品質となっている。塗野さんが最高品質の特選真珠を使用したアコヤ真珠のネックレスを用意、330万円で日本真珠輸出加工協同組合(PEPCA)が全員同意で評価、認定した特選真珠したものだという。“日本真珠”高騰の理由(1)アコヤガイがピンチ。2019年以降、新種のウイルスが原因でアコヤガイの稚貝が大量死、生産量が減少。理由(2)生産体制の脆弱化がありこの30年で約77%減。いま真珠を持っている人が売るといくらになるのか。