藤井八冠は、各タイトルで挑戦・防衛を全て成功させ、史上初の8つのタイトル独占を果たした。偉業達成から一夜明け、会見では、まだまだ改善の余地は本当に多いなどと話した。竹俣は、王座戦について、相手の作戦がうまくいき、不利になることが続いたため、藤井八冠としては、もっと高みを目指したいと思っているのかもしれないなどと話した。きのうの対局は、両者が居玉で戦ったことが特徴だという。居玉とは、玉を最初の位置のままにしておくことで、避けるべきだとされている。竹俣は、両者ともに居玉の状態だったきのうの対局は異例のことで、将棋の基本は、玉を囲うことであり、初心者は真似しないほうがいいなどと話した。1996年2月に全冠制覇を達成した羽生善治は、同年7月に、棋聖のタイトル防衛に失敗し、全冠期間は167日間だった。現在、竜王戦が始まっていて、来年1月には、王将戦が始まり、防衛戦が続く。来週17日と18日には、京都市で、竜王戦第2局が行われる。