鶯谷駅前で出会ったのは寺井宏さん(63歳)の家までついて行った。高校時代に日本そば屋でバイトしており、冷蔵庫には作ったカツ煮が冷えていた。母親の手作り人形が飾ってあった。93歳の母親を介護しておりトイレはバリアフリー。デイサービスを利用していて、母親は木曜日から月曜日まで泊まりでこの日は不在だった。母親が自宅にいる時は横で寝てトイレに連れて行く。机の上には会社四季報があった。去年は株で700~800万円儲かったという。納戸には85歳で亡くなった父・邦人さん(享年85)の思い出の品があった。アルバムを見せてくれた。高校は男子校。髪型はみんなヤンキーだった。当時はビー・バップ・ハイスクールが流行した時期だった。高校卒業後は食品メーカーで19~30歳まで働き、工具の卸商社で30~60歳まで働いた。何度かタイミングはあったものの結婚に至る人とは出会えなかった。妹・めぐみさんは39年前に22歳で交通事故で亡くなった。