廃車になった車をリサイクルして、新車の部品として活用する動き。住友化学は、廃車のバンパーを粉砕したうえで、独自に開発したプラスチックを混ぜ合わせて「フロントグリル」と呼ばれる車の部品を生産している。リサイクル素材であることをアピールするため、バンパーの塗膜が塗られたままの状態で粉砕することで、部品の表面に白いまだら模様が出るようにしたということで、ホンダが来月発売するEV(電気自動車)に搭載される予定。また三菱ケミカルグループは、使用済みのタイヤをコークス炉に入れて、再びタイヤの素材となる「カーボンブラック」を作り出す実証実験をことし7月から始めている。来年度からタイヤメーカーなどに販売する計画で、資源の有効活用に向けた動きが広がっている。