木の限界に挑む住友林業。木を活用するだけでなく木をつくり出す最先端の培養技術にも着手している。推定樹齢170年以上の京都・醍醐寺にある豊臣秀吉が愛したとされる太閤しだれ桜は木が弱り始め、途絶えるおそれがあった。相談を受けた住友林業は組織培養というクローン技術でもとの木の遺伝子はそのままに若い苗をつくることに成功。桜だけでなく、さまざまな培養技術の研究開発が行われている。住友林業の組織培養技術を牽引する中川麗美主任研究員。今研究しているのは1つの種からたくさんの種を作るというもの。培養技術が今ある問題の解決の糸口として期待されている。戦後、大量に植えられたスギやヒノキなどの人工林の花粉が引き起こす花粉症は今や国民の4割ほどが発症しているといわれる。住友林業は今年7月、無花粉スギの生産事業化に向け、東京都と協定を結んだ。真山は「自然が大事という説からするとクローンの木ばかりなるのは不自然では」などと質問。中嶋氏は「バランスの問題。多様な樹種を計画的に植えるかが大事。我々の基本は森林経営であり、いかに森を大切にしながら育てるか。」などと話した。
真山が「一番どこに重点を置いているのか」と聞くと中嶋氏は「木という素材を全てどう使うかが住友林業の一番ポイント」などと話した。
真山が「一番どこに重点を置いているのか」と聞くと中嶋氏は「木という素材を全てどう使うかが住友林業の一番ポイント」などと話した。
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