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「佐々憲三教授」 のテレビ露出情報

桜島の麓には京都大学の火山観測所があり噴火のメカニズムの解明や前兆現象をとらえようと日夜研究が続けられている。先月退職されたという桜島研究生活43年の京都大学・火山活動研究センター名誉教授・井口正人さんに話を聞いた。井口さんが赴任したころ桜島の噴火活動はとても活発だった。爆発的な噴火で噴石が火口から3キロを超えて飛ぶケースもありケガ人も出ていた。こうした中で始まった研究者としての生活は、まずは地震計の設置などで観測体制を整え山を見つめることに力を注いだという。観測所の初代所長・佐々憲三教授が書き残した「自然に学ぶ」という言葉を胸に頻繁に山に足を運んでは活動を観測しデータを分析したという。火山活動が活発だったため、たくさんのデータを集めることができる恵まれた環境でもあった。その後マグマが入ることに伴う地盤の変動から噴火を予測しようと傾斜計などを設置した観測坑道の整備にも取り組んだ。2015年5月29日に発生した口永良部島の爆発的な噴火。噴煙が9000メートル以上上がり、火砕流も流れ下った。噴火警戒レベルの導入以降で初めてレベル5が発表され、住民が島の外に避難する事態となった。井口さんも対応にあたったという。しかし以前から火山性地震が発生するなど前兆が見られる噴火だったため悔いが残ったという。そのおよそ2カ月後、8月15日桜島で規模の大きな噴火の可能性が高まっているとして噴火警戒レベルが4に引き上げられた。気象台は火口からおよそ3キロの範囲に警戒を呼びかけた。また井口さんは警戒範囲の外でも火砕流の恐れがある黒神地区は避難をした方がいいと助言し実行された。結果的には規模の大きな噴火はなかったが、次につながる事例だったという。井口さんは火山学としての観測や研究を常に防災と結び付け次の大規模噴火への対応につなげてほしいと話した。

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