オーストラリアなどに向け出発したのは長崎県の海上自衛隊佐世保基地に所属する護衛艦「のしろ」。防衛省によると、4月上旬にかけてオーストラリアとフィリピンに寄港しそれぞれの海軍と共同訓練などを行う予定。のしろは3年前から海上自衛隊に配備されている「もがみ」型と呼ばれる新型の護衛艦で、従来よりも少ない人数で運用できることなどが特徴。オーストラリアは、フリゲート艦の老朽化に伴って新たに最大11隻を導入する計画で、共同開発の相手として日本とドイツを最終候補に絞り込み、今年後半以降に選定を行う見通し。防衛省は「日本が選定されれば、もがみ型の能力を向上させた護衛艦をベースに共同開発を進める」としていて、訓練を通じて能力をアピールする狙いもあると見られる。
住所: 長崎県佐世保市平瀬町18