長野市の味噌メーカーは加工用米が原因で会社存亡の危機に陥っている。こちらの会社では毎年みそメーカーの連合会から加工用米を仕入れているが、希望の7割しか出せないと通達された。つまり、売上が3割減るようなもの。3割分の確保が見込めなければ輸入米を使うことも検討するという。加工用米を巡る争奪戦は激しさを増している。長野・佐久穂町の酒造メーカーも仕入れ価格が上がり、商品の価格を段階的に上げていかなくてはいけないと考えているという。なぜ、加工用米が不足しているのか。米農家によると、加工用米から主食用米に切り替える農家が続出しているためだという。加工用米と主食用米の価格差は2022年あたりから大きく開き始めた。