建設業では時間外労働の上限は月45時間年360時間以内の原則が適用される。群馬県にある会社ではこれまで紙で処理していた請求書を電子化し社内で共有するなどのIT化を進めている。さらに社員の勤務をクラウド化し一括管理する仕組みを導入した。建設業では工期の終盤に近づくと残業が常態化していたという。医師は時間外労働の上限が原則年間960時間で1か月平均80時間の規制が適用される。聖路加国際病院では土曜日の外来診療の縮小や夜間の診療にあたる医師の削減を行ってきた。しかし夜間から早朝に勤務する医師が半減したため一時は患者の受け入れを断るケースも増えたという。運送業の中小企業からは時間外労働の上限規制をきっかけに人手不足が深刻化するのではないかと危惧する声があがっている。