今回の選挙でこれまで以上に影響力を増しているのが、SNSによる情報。これまでフェイク動画が出回って問題になってきたが、国立情報学研究所の佐藤一郎教授によると「生成AIの動画が作成者の意図と違う形で拡散された」というこれまでにない現象が起きているという。拡散された生成AI動画は街頭インタビュー風で、有権者が特定の候補者の支持を訴える内容。作成した人と別の人物が、自分の政治信条に有利になるよう“フェイク動画”として利用し拡散した可能性があるという。また街頭演説で大勢の聴衆と一緒に撮影された本物の動画が、「フェイク動画だ」と拡散されたという。佐藤教授は「本物でもフェイクでも、受け取り方次第ではSNSの動画や画像が政治的な攻撃につながりやすい世の中になっている」などと指摘している。今回は超短期決戦の中、選挙後半にフェイク情報が流れると候補者が真偽を主張するチャンスがなくなる。有権者はSNSの情報だけを信じずに他のメディアを確認し、怪しいと思ったらむやみに拡散しないことが重要。
