東日本大震災では非常時の食の不足と偏りが浮き彫りとなった。約7割の避難所の食事で、1日に必要な量のエネルギーやたんぱく質が不足していた。ビタミンCは9割以上の避難所で不足していた。慣れない環境のストレスや栄養不足から、口内炎や便秘など体調不良になる人が増えていった。2016年の熊本地震では、国が被災した自治体の要請を待たずに物資を送る「プッシュ型支援」を初めて実施した。しかし、熊本地震の避難所でもカルシウムやビタミンB1などの不足が起きていた。さらに自治体ごとに栄養に差があることも明らかになった。加えて車中泊や在宅避難をする人の健康状態を行政が確認することが難しいなど、多くの課題が見えてきた。
