出所者のうち約2人に1人が再犯者となっているなか、山梨・甲府刑務所で出所者に渡される母の鈴という取り組みが広がりを見せている。「自分を認められたって時に初めて立ち直るような気がします」と話す山梨県更生保護女性連盟参与・末木ひで子さん(94)は、元保護司として30年以上にわたり多くの人の社会復帰に携わってきた経験を持つ。保護司は明治中期に静岡県で配置された保護委員が先駆け。1950年の保護司法制定以降、民間ボランティアとして犯罪や非行をした人たちの立ち直りを地域から支える。保護観察にあたるほか住居や就業先などの調整・相談などを行う。警察庁の統計によると、2024年に検挙された刑法犯のうち約半数近くは再犯者だった(出典:再犯防止推進白書)。末木さんは「ありがとうという言葉を本当に自分の気持ちから言えれば変われる、それは必ず言う」「(再犯防止の願いが込められた母の鈴)これが人の心を変えるかもしれない」と語る。母の鈴は刑期10年未満の受刑者を収容する甲府刑務所で、40年前から仮出所者へ手渡されている。
