韓国の有力紙「中央日報」はきょうの紙面で、「日本と北朝鮮が先月中旬、モンゴルの首都ウランバートルに近い地域で接触していた」と複数の消息筋の話として伝えた。接触の場には北朝鮮からは対外工作機関の偵察総局や外貨獲得の関係者など3人が出席した他、日本からは政治家を含む一行が出席したとしている。また、消息筋の1人は「中央日報」に対して、「日朝は先週後半にも中国・内モンゴル自治区で会うことになっていた」と話したということだが、「実際に接触したかは不明」としている。北朝鮮はことし3月、キムジョンウン総書記の妹、キムヨジョンの談話で、「日本側とのいかなる接触も交渉も拒否する」と主張していた。「中央日報」は北朝鮮側の意図として、「経済的、外交的な難局を突破するため、さまざまな方法を模索していることと示している」と伝えている。林官房長官は「事柄の性質上、答えは差し控える」「日朝間の諸懸案の解決に向けて、首脳会談を実現すべく総理直轄のハイレベルで協議を進めていく考えに変わりはない」と述べた。