村瀬陸氏が富雄丸山古墳で発見した蛇行剣は元興寺文化財研究所に保管されている。同研究所のメンバーで、古代武器を研究する塚本敏夫氏らは蛇行剣の再現に挑戦。金属加工の職人である中村栄順氏だが、これほどの長さの剣をつくるのは初めてだった。扱いにくく、戦いには不向き。村瀬氏は「古墳に蛇行剣を立てると、太陽光を反射して周囲に光が届く」と話す。ヤマト政権が絶対的な威光を見せつけるための舞台装置だったといえる。また、ヤマト政権は山を越えるように勢力を拡大していき、海へと進出。朝鮮半島との外交に力を注いだ。外交使節を迎える際、蛇行剣を見せることで国力をアピールしたのかもしれない。
