福岡市早良区にある修猷館高校山岳部を取材。去年のインターハイでは男子団体で準優勝、女子団体では16位の全国レベルの部活。70年以上の歴史を持ち部員は現在42人でこの春新たに男女15人が入部した。全国の高校で「運動部」に所属する高校生の数が10年で14万人減少したが一方で登山部は約2000人増加している。顧問 楠田和宏教諭はアウトドアブームで生徒が自然に触れる機会が増えたことも人気の理由だと考えてまた「家族でキャンプを楽しんだり山に行ったりする家庭が多くなった気がする」と話す。毎年恒例の新入生歓迎登山の様子を紹介、上級生のバッグには飲み物やテントなどが入り10キロを超える。足を痛めた2年生のサポートをしながらチーム全員で山頂を目指す。スタートからおよそ2時間、頂上へ到着した。登山競技は4人1組の団体戦でスタミナの配分などの体力審査以外に登山の技術や知識も採点の対象となる。ラジオを聞きながら天気図を作成するのも審査項目のひとつで大会では自然観察や気象などの筆記テストもあるという。主将・岡崎哲太さん学校では味わえない特別な体験ができることが最大の魅力だと話し「山岳部の8割くらいは基本的にきつい、ほとんど歩く部活なので楽しいのはほんの一握りだがそれが楽しい。週末に非日常的な空間でみんなで泊まるのはちょっと不思議な気分、リセットされる感じそれが魅力」などと話した。