「生まれ育った町を活性化したい」と22歳、2代目農家の挑戦。作業着姿で運転しているのは桐野美鈴さん22歳。鹿児島県阿久根市で柑橘果物を育てている。父親が50年前から営んでいる農園を引き継ぎ、先月から2代目の経営者とし歩み始めた。農園は東京ドーム2つ分ほどの広さで、レモンや甘夏など約20種類を育てている。 農園を始めた父の茂成さんと中国人の母の涼子さん。4人きょうだいの2番目に生まれた美鈴さん。物心ついたときから農園で過ごしてきた。県内の高校を卒業し、愛媛の農業大学校で果物の生育や収穫などを学び、愛媛大学では比較内の果物を活用した商品づくりやマーケティングを勉強。先月、実家に戻った。阿久根市もまた高齢化や担い手不足で2000年から20年で農家が約6割減少。美鈴さんは早速ある課題に取り組み始めた。年間に収穫する果物は全部で260トン。このうち4割は傷ができて販売できない規格外。廃棄するのはもったいない。声をかけたのは市内で水産物の加工販売をなどを行っている「下園薩男商店」。イワシなどの加工品のほか、クラフトコーラなども製造している。その技術を借りて規格外のレモンや甘夏を使っシロップの開発が始まった。完成したのはレモン、不知火、甘夏を使った三柑シロップ「うつろい」。商品名の「うつろい」は父の茂成さんが農園で50年築き上げた時の流れを表現した。
