案内してくれるのは社長の上坂さんと工場長のパッパスさん。パッパスさんはギリシャの全国大会で2位になったこともある元ウエイトリフティング選手。アテネオリンピックで出会った新設なパッパスさんを社長がスカウトしたという。製品は国内の全国大会シェア100%でオリンピックで採用されている。1964年の東京オリンピックをきっかけに計6回のオリンピックで採用されたバーベル。パッパスさんはバーベルや競技会場をデザインし、バーベルをもっと広めようと世界中を飛び回っている。今では50カ国以上で使用されている。世界が認める理由は手に優しく、重さの誤差がないこと。20kgの重りの場合、+20g~-10gまでの誤差が国際基準で認められている。ハイレベルな選手はわずかな重さの違いも感じ、大きな影響を与える。
八潮市にある工場にやってきた。競技用のバーとプレート、その療法を長谷川兄弟が2人だけで年間約700セットも作っている。プレートは内側のセンターパーツと外側のパーツからできている。センターパーツの材料は鋼。輪切りにした鋼を削って穴を開けて厚さが違う2種類のセンターパーツを作成し、ゴムで挟んで20kgに調整する。床や本体を守るため、外側のパーツはゴム。ゴムは同じ金型から作っても重さに誤差が生じるので、ゴムで足りない重さを鋼で補う。重さを図るときは数値がブレないようにシャッターを締めて測定する。重さを表記するシールの重さまで計算してパーツを削っている。
1929年に鉄工所として創業、その4年後からスポーツ器具を作っていた。上坂社長の祖父の時代に駐留米軍から「バーベル300セット作ってくれ」と言われたが、創業者の祖父にはノウハウがまったくなかったので難航した。開発を続けること十数年、1964年の東京オリンピックで採用され、世界から認められる存在になった。バーの材料は別メーカーから取り寄せているが、まずは曲がり具合をチェックする。ハンマーでたたいては確認を繰り返し、バーをまっすぐに整える。バーがまっすぐになったら持ち手の部分に滑り止め加工をする。吸盤のようなくぼみにより手が痛くならず、吸い付くようなフィット感を実現している。
八潮市にある工場にやってきた。競技用のバーとプレート、その療法を長谷川兄弟が2人だけで年間約700セットも作っている。プレートは内側のセンターパーツと外側のパーツからできている。センターパーツの材料は鋼。輪切りにした鋼を削って穴を開けて厚さが違う2種類のセンターパーツを作成し、ゴムで挟んで20kgに調整する。床や本体を守るため、外側のパーツはゴム。ゴムは同じ金型から作っても重さに誤差が生じるので、ゴムで足りない重さを鋼で補う。重さを図るときは数値がブレないようにシャッターを締めて測定する。重さを表記するシールの重さまで計算してパーツを削っている。
1929年に鉄工所として創業、その4年後からスポーツ器具を作っていた。上坂社長の祖父の時代に駐留米軍から「バーベル300セット作ってくれ」と言われたが、創業者の祖父にはノウハウがまったくなかったので難航した。開発を続けること十数年、1964年の東京オリンピックで採用され、世界から認められる存在になった。バーの材料は別メーカーから取り寄せているが、まずは曲がり具合をチェックする。ハンマーでたたいては確認を繰り返し、バーをまっすぐに整える。バーがまっすぐになったら持ち手の部分に滑り止め加工をする。吸盤のようなくぼみにより手が痛くならず、吸い付くようなフィット感を実現している。