あすの衆議院解散を前に石破総理大臣は収支報告書に不記載のあった自民党議員の一部を公認しない方針は選挙で勝利する観点から判断したものだと説明した。一方の野党側は甘すぎる対応で国民の理解が得られるとは思えないなどと批判を強めている。石破総理大臣は昨夜、自民党の全国幹事長会議に出席し、政治とカネの問題で収支報告書に不記載のあった議員の一部を公認しない方針についてどのようにすれば選挙で勝てるかという観点から判断したと説明した。公明党の石井代表は自民党が公認しない議員は党としても推薦しない考えを明らかにした。立憲民主党の野田代表は「相当程度の非公認が生じるのではなく大半が公認されるのではないか。4月の処分がそもそも大甘だったからだ。本当に国民の理解を得ることができるか。よく考えてもらいたい」と述べた。日本維新の会、共産党、国民民主党、れいわ新選組も、「国民の厳しい意見を受けて対応を変えた」などと批判を強めている。一方、立憲民主党は衆議院選挙で与党を過半数割れに追い込みたいとして小選挙区での野党候補の一本化を目指して調整を進めている。これまでのところほかの野党と具体的な合意には至っておらず、ぎりぎりまで調整を続ける方針。