“裏金”候補の一人である自民党・丸川珠代氏は東京7区から立候補した。丸川氏は旧安倍派の一人、安倍元総理の妻・安倍昭恵さんも応援に駆け付けたが立憲民主党の候補に敗れて落選。丸川氏の夫で裏金候補の一人である自民党・大塚拓氏も埼玉9区で落選した。裏金問題で派閥からの箝口令を暴露した宮沢博行氏はパパ活不倫などの女性問題で議員辞職した。今回は無所属で静岡3区から出馬するも落選となった。裏金候補46人中、28人が落選した。無所属・下村博文氏も落選、石破政権の現役閣僚牧原秀樹法務相や小里泰弘農水相も落選した。公認を得られず無所属・萩生田光一氏は東京24区から出馬しヤジも受けながらの当選となった。岸田政権で経済産業大臣を務めた西村康稔氏は無所属で出馬し当選、元参院幹事長で去年離党した世耕弘成氏も無所属で出馬し当選した。自民党は大きく議席を減らし公明党とあわせて215議席、与党全体で64議席を失った。15年ぶりに過半数の233を割り込んだ。日本テレビの選挙特番に出演した小泉進次郎選対委員長(当選)は「政治とカネに対する自民党の対応が問われた。そこは間違いなく大きな要因の一つ」「自民党の選挙対策委員長はその結果の責任をとる。これは当然のこと」と発言。自民党・石破茂総理(当選)は「政治とカネに対するご理解が全然いただけていない。私の説明不足。国民の皆様方のお怒りみたいなものが全く払拭されなかった」と発言。148議席から50議席増やした立憲民主党は野田佳彦代表は「ここで終わりではなく、これから始まり。すぐ政権交代できれば、これにこしたことはない。少なくとも政権交代前夜という言葉は間違いなくリアリティがでてきた」とした。