西村和彦が山口県の岩国航空基地を訪れ、救難飛行艇US-2に乗せてもらった。幅・長さは33.2mで、高さは9.8m。船と飛行機が合体したような乗り物で、海の上に着水することができる。機体は純国産で、世界に7機しか存在しない。翼につけられた4つのエンジンは1つ4500馬力。水上で横転しないように支えるフロートがついている。航空機や艦艇に対する洋上救難が主な任務で、災害派遣や離島での急患輸送も行っている。海の上に動けなくなった場合にワイヤーで船を繋いで引っ張ってもらうことができ、その準備をする部屋も設けられていた。救難訓練では、まず上空500mから目視で目標を捜索。レンズのマーカーと遭難者を合わせてロックオンすることで位置情報を共有するスポットという装置を使っている。ロックオンすると救難航空士のモニターに遭難者の位置が表示される。US-2は最大で高さ3mの波でも着水可能で、最終的な着水場所を変えるのは操縦士。平で動かない陸の滑走路に着陸するのとは別次元の難しさがあるという。
