米国のバイデン大統領は29日、連邦最高裁判所が保守的な傾向を強めていることを非難し、改革案を公表した。現在、最高裁はトランプ前大統領が在任中に3人の保守派の判事を指名したことで9人中6人が保守派となっている。改革案では終身制となっている9人の判事について任期を18年とし、大統領が2年ごとに1人ずつ指名して交代するとしている。さらに最高裁が今月、トランプ氏に対して大統領在任中の公務については刑事責任は免責されるという判断を示したことを受けて、在任中でも犯罪行為にはいかなる免責も認めないよう憲法を改正することを求めている。ただ、これらの改革案について、共和党のジョンソン下院議長は声明で“即座に廃案にする”と反発している。