きのう投開票が行われた兵庫県知事選挙は、投票率55.65%で、斎藤元彦氏が111万票以上を獲得し、再選を果たした。斎藤元彦氏は、年代別で、18~29歳の若者の票を集め、30~50代でも稲村和美氏を上回った。ことし3月、一部マスコミなどに告発文書が送付され、斎藤元彦氏のパワハラ疑惑などが浮上。定例会見で、斎藤元彦氏は、告発内容を否定した。9月、県議会が全会一致で不信任決議を可決した。斎藤元彦氏はその後、失職した。片山は、辞職を選べば、自身に非があることを認めることになるから、自動失職しかなかったのではないかなどと話した。兵庫県議会の丸尾議員は、結果は民意だから受け止めなければならない、斎藤元彦氏の選挙の組み立てが上手だった、SNSの活用に対する態勢がとられていた、文書問題が争点にならず、百条委員会のあり方が問われた選挙でもあったなどとした。斎藤元彦氏は、出馬を決断した決め手について、高校生から手紙をもらった、こんな自分でも期待してくれる人がいるんだと知り、覚悟を決めたなどとしていた。片山は、一連の問題で、最も重要なのは公益通報の処理を間違えていること、時間が経過するにつれ、斎藤元彦氏の真摯な姿勢が評価されていった、一連の問題を全体として見るか、部分的に見るかで有権者の評価が違うなどと話した。今回の選挙戦では、斎藤元彦氏のSNS戦略が注目されている。