愛知・犬山市の国宝・犬山城では外国人観光客や若者たちが殺到している。外国人観光客の増加率は1位。犬山城は織田信長、豊臣秀吉、徳川家康が犬山城を手にして天下人への道を切り開いた。犬山城の前では1300年の伝統がある鵜飼いが行われる。犬山城に入るために大行列ができている。城下町も多くの人で賑わっている。ホテルインディゴ犬山有楽苑・浅沼源太郎総支配人は「昨年夏と比べると外国人宿泊客は5〜6倍、近いところでは10倍くらいになっている」と話す。海外のSNSや旅行サイトなどで犬山が話題となり、ここ1年で外国人観光客が急増した。また犬山では町おこしのために城下町で気軽に食べ歩きができる串グルメなどを考案しており、SNSで話題になった。犬山市観光協会事務局主任・後藤真司は「映える城下町として話題になり若いお客が増えた」という。同じく犬山市にある若者に人気のスポット「三光稲荷神社」。縁結びの御利益があるとされ、至る所にピンクのハートが飾られている。SNSで話題となり訪れる女性が急増している。外国人観光客には「お金を洗うと何倍にもなって返ってくる」という“銭洗い”が人気。一方観光客の増加に伴ってゴミのポイ捨てなどが問題になっている。一方北海道・函館では人気アニメの舞台となったこともあり観光客が増加している。中でも100万ドルの夜景が臨める函館山が人気。日没後の約20分は「トワイライトタイム」と呼ばれている。しかし函館山展望台は明るい打ちから多くの観光客が訪れていた。展望台までのロープウェーも混雑する。8年前に開業した北海道新幹線により外国人観光客が更に増加したという。函館は約24万人の人口に対し、昨年度は約530万人の観光客が訪れた。市民が多く利用する路面電車も混雑するなどオーバーツーリズムも起きている。函館市・大泉潤市長は「観光客の過度な集中を避け、市民生活に悪影響が出ないよう取り組んでいきたい」と述べた。