米を卸売業者間で取引する銘柄米のスポット価格が急落している。新潟県産コシヒカリは5月末頃の5万1000円程度から昨日は3万6000円程度と3割近く下落した。5kg換算で4250円程度だったものが3000円ほどに安くなった。その他に秋田県産あきたこまちや山形県産はえぬきなども3割ほど下落している。内田米店の内田幸男さんによると、5kgの場合店頭価格はスポット価格＋数百円が目安だという。今後の米価格について流通経済研究所・折笠俊輔さんは「備蓄米によって銘柄米の在庫がダブつき始め、来月以降新潟県産コシヒカリのスポット価格は2500円前後まで下がると思う。ただし今年の新米の生育状況次第では再び高値に戻る可能性もある」などと推測している。猿田さんは「長期的に見て日本の米農家を守れるように農政を見直すきっかけとすべき」などと話した。玉川さんは「今年の4～5月に備蓄米を出したので新米が出回る時期まで備蓄米の在庫が持ち、結果的に価格が下がった」などと話した。