経済情報に関する解説。今日、日銀の植田総裁が出席した衆議院と参議院の閉会中審査での発言にマーケットの注目が集まった。日銀が7月31日追加利上げを決定したが、その後、株価が乱高下したことが記憶に新しい。国会では政府日銀に対して説明を求める必要があるとして今回、閉会中審査が開かれたという。今日の閉会中審査の中で植田総裁は「経済物価の見通しが私たちの考えているとおり実現していくという角度が高まっていくことが確認できれば今後、金融緩和の度合いを調整していくという基本的な姿勢に変わりはない」と述べた。一方で内外の金融資本市場は引き続き不安定な状況にあると認識していると述べて経済物価を見ながら今後の利上げを検討していくという考えを示した。日銀のナンバーツーである内田副総裁は以前、金融市場が不安定な状況で利上げすることはないという姿勢を強調していたこともあって、植田総裁も同様の不安定な状態だという認識を示していたので市場関係者からはこれをもって利上げに対する警戒感が和らいだという指摘もあったとのこと。一日を通して株価は落ち着いていたが、円相場は総裁の発言一つ一つで動いていて日銀の次の利上げに対する注目度の高さというものが感じられた。次は日本時間の今晩、米国のジャクソンホール会議ではFRBのパウエル議長の発言に注目が集まっている。マーケットに大きな影響を与えることから。今後もこうした発言に注目されている。