テーマ「日銀・内田副総裁は何を語るか?」。みずほ総合研究所・門間一夫の解説。今回の日銀会合で植田総裁が欠席の中、利上げが確実視さている。今回の利上げの背景には物価の上振れリスクが強まっていることと政策の手遅れがある。物価の上振れリスクの要因は原油価格上昇の規模・持続性、企業の賃金・価格設定行動、実質金利の低さがあり、貴重的な物価が上振れしやすい状況になっている。植田総裁は「ビハインド・ザ・カーブは絶対回避」と発言しており、経済の下振れリスクを意識しつつも物価上昇率が大きく上振れていくリスクが顕在化し、その後の経済に悪影響を及ぼすことをより警戒する必要がある。原油価格上昇も交易条件の悪化は限定的。中東情勢というマイナス要因だけでなく、AI関連投資という大きなプラス要因もある。日銀の景気認識では企業収益の蓄積や賃金の増加がプラスに作用するとともに、今後代替調達や家計への所得移転といった取り組みが進んでいけば、先行きの景気下振れリスクを最小限に抑えることができるとしている。内田副総裁の会見では利上げを続ける方針を示し、利上げペースは情勢次第だが必要ならペースを速めることや、ビハインド・ザ・カーブは絶対に回避がポイントになる。
