岸田首相の不出馬表明についての解説。岸田首相が不出馬を決断した裏側について平本記者は「表の理由は党が生まれ変わる姿勢を見せることと裏金事件の責任を取ることである。今日の会見で首相側近からは3月頃から辞める選択肢は持っていたとも明かしている。裏の理由については総裁選で勝つのは難しいと判断したためで、周辺では強烈な対立候補がいない中で出馬すれば勝てるという声もあったが、野党と戦う意味でも厳しさを増していた。来年秋までには衆院選もある。岸田首相は側近に電話で総裁選で勝てても総選挙では勝てないと明かしていた」などと話した。岸田総理はきょう会見で新しい総裁に求められることは「共感」と言っていた。内閣支持率も回復しないなかで自分の手では国民の共感を再び得るのは困難だと判断したといえる。お盆のまっただ中というタイミングについて、ある政府関係者によるともともと一昨日まで予定されていた外国訪問を終えれば辞任を表明する可能性はあるという声はあった、予想より早いタイミングであったといえる。表の理由は来週20日に総裁選の日程が決まるので他の候補が出馬判断できないためきょう表明。昨夜総理は側近の木原幹事長代理と2時間弱会談をしていた。複数の政府関係者はその場で出馬はしないという会見をきょう行う判断をしたと話している。党幹部などに伝わったのは会見直前。裏の理由はこのタイミングで辞めることで今後も影響力をキープできるため。総裁選に出馬して負ければ実績が台無しになってしまうと話している人がいる。引き続き総理経験のある政治家として影響力を維持し続ける狙いがある。候補者として名前が上がっているのがこちらの7人。茂木敏充、河野太郎は出馬の意欲を示している。石破茂は「20人集まれば出馬したい」と発言。小林鷹之、小泉進次郎ともに40代の若手候補への期待が今回の総裁選では高い。ある現職閣僚は若手候補について「圧倒的に経験少なく混乱するだけ」と指摘し野党につけ入る隙を与えるだけの可能性もある。