ドイツ証券・小川和宏さんが解説。小川さんのドル円予想レンジ:154.70円~156.00円。小川さんは「米国の経済指標はおおむね予想通りだったことで、ドルは主要通貨に対して堅調に推移。本日のドル円は底堅い展開を予想」などと述べた。きょうの注目ポイントは「円安の変調の兆しか?」。小川さんは「円安をドライブしてきた海外勢の円安方向のポジションもいったん変調が見てきたかもしれない。IMM通貨先物ではここえきてやっと円売りが減少傾向。米国FRBの金融政策のカギを握る物価動向はいずれクールダウンしてくるとみているが、利下げには2%達成に向け自信が持てるまで辛抱強く待つと思われ、しばらくは米国金利の高止まりが予想される。足元の金利差縮小には日本側がカギになる。今後日銀が正常化に向けて、利上げや国債買い入れ減額のパスを見せていくと思われ、絶対的な金利差はすぐには縮小しないものの、日米金利差を意識してきた為替市場の牽制になるとみている」などと述べた。