財務省の財務官として国際金融部門を取り仕切ってきた神田前財務官。神田前財務官は2022年に「断固たる措置に踏み切った」。2022年、24年ぶりの円買い、ドル売り介入を指揮。ドル円相場の動き。“令和のミスター円”呼ばれた。この判断について、「すごい決断だ、うわーっていう感じでは全くない」。相場の流れを見極めた上で伝家の宝刀を抜いたと明かす。神田氏は「反転させるくらいのタイミングを選んでやっていた」。今、注視するのは?トランプ氏の関税引き上げなど予見できない動き。神田氏は「まだ確定したものではないということが大事。しっかりと議論したり関与したり備えることができる。対話をしていくことが大事だと思っている」。来月、アジア開発銀行の総裁に就任。それを前に「単に何もしないことはおそらく最適解ではなくて、この時代の変化に合わせてリスクをとって自ら変わっていく。自分たちが生きていく空間をより良い方向にしていく営みが報われる時代」のメッセージを残す。