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「冬戦争」 のテレビ露出情報

15日に行われた米ロ首脳会談でロシア・プーチン大統領がウクライナ領土の割譲を提案。ロシアと国境を接するドンバス地方のルハンシク州とドネツク州を割譲する代わりにウクライナを攻撃しないことを書面で約束することをトランプ大統領に伝えた。(ニューヨーク・タイムズ)。かつて領土の割譲を強いられても国家として独立を維持してきた国がフィンランド。フィンランドとロシアは1300kmにわたって国境を接している。1939年、“冬戦争”時の欧州情勢はナチスドイツが勢力を拡大する中でソ連が警戒を強めていた。スターリンが現・サンクトペテルブルクの防衛力を強化するためにフィンランドに領土交換を持ちかけた。フィンランドの3つの地方をソ連に譲渡または貸し出す代わりに、ソ連は東カレリア地方を譲渡するというものだったが、フィンランドは拒否。専門家によると、東カレリア地方は人がほとんどいない森林地帯で、交換する土地として釣り合わなかった。1939年に“冬戦争”が勃発し、ソ連がフィンランドの首都ヘルシンキを空爆するなどフィンランドは劣勢に追い込まれた。フィンランドは国土10%を割譲し平和条約を締結し、現在の国境になった。1948年、フィンランドとソ連は友好条約を結んだが、ソ連が主導するワルシャワ条約機構にも西側諸国のNATOにも加盟せず、フィンランドは軍事的な「中立国」を貫いていく。隣国のソ連とは友好的な政権を続けるが、内政干渉を受け共産主義にならないよううまく交渉する綱渡り外交を続けてきた。1991年にソ連が崩壊し、フィンランドは西側諸国と活発に外交を行い、1995年にEUに加盟。2022年のロシアのウクライナ侵攻をきっかけに、2023年にフィンランドはNATOに加盟。これによってフィンランドは強力な安全保障を得た。廣瀬教授によると、フィンランドは領土を一部失った後も独立を維持し続けている点が大きい。ウクライナは領土、主権、独立のすべてセットで考えなければ厳しい選択を迫られる。

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