柔道女子57キロ級で金メダルを獲得したのはカナダ代表・出口クリスタ。カナダ人の父を持ち、母の実家・長野・塩尻市で育った出口は3歳で柔道を始め、高校1年でインターハイ優勝(52キロ級)、高校3年で全日本ジュニア優勝(57キロ級)。2016年に父親の母国から声がかかり“カナダ代表”として戦うことを決めたという。かつて「人生を左右する決断。もう日本代表に戻ることもできないし”(日本で)勝てないから逃げた”みたいになるのがイヤだった」と話していた出口。2018年には世界選手権で銅メダルを獲得。2019年には「(五輪は)夢じゃなくて目標」と語っていたが東京五輪出場には出場できなかった。パリ五輪で悲願の金メダルを手にした出口は「長かった。東京五輪に出たかったけど出られなくて、カナダだけじゃなく日本のみなさんも応援してくれてすごく励みになった」と語った。