わずか1年で閉館となった。新潟県出雲崎町「出雲崎レトロミュージアム」は、昭和の懐かしいおもちゃが数多く展示され実際に触れて楽しむこともできる体験型の博物館。おととし12月のオープン以来、利用者が展示品を壊してしまうケースが相次ぎ、被害額は200万円以上に上る。出雲崎レトロミュージアムの中野賢一館長は「その分、子どもたちが楽しんでもらいたいので」と語った。しかし、あるトラブルがきっかけで閉館を決断。去年12月、来館者の親子の間で言い争いが発生。子どもが暴れ出しておもちゃを投げ捨ててしまう事態に。館長が注意をすると、「子どもが触れるような状態にしとくんじゃねえ」と言われた。館長は大きなショックを受けたという。中野館長は「心が折れてしまって」と語った。閉館しても昭和のよさを伝えたいという思いは変わりない。中野館長は「やれる範囲で、何らかの形で何かを残していきたい」と語った。
住所: 新潟県三島郡出雲崎町大門869-5