北海道の函館少年刑務所は全国で唯一、職業訓練船を所持。再犯防止には出所後の就職がカギを握ると言われている。「報道特集」では人手不足の漁業への就職を目指す受刑者たちと独占取材。函館湾に浮かぶ多くのいさり火の中に1隻の特別な船が存在していることは知られていない。船の名は「少年北海丸」。乗組員は、海の仕事に就くことを目指す受刑者たち。函館少年刑務所の約500人の受刑者は全員初犯。詐欺や窃盗、殺人など罪名はさまざま。名称は少年刑務所だが、26歳未満の成人の受刑者が服役。平均刑期は4年。受刑者に科せられる刑務作業ではウニ箱、かまぼこの板、釣り針などが作られている。刑務作業品で飛ぶように売れている意外な商品は、獄シリーズと呼ばれるエプロンやバッグなど。ほかの刑務所に依頼して増産しても売り切れが続いている。刑務所の専用の売店には全国各地から数十万円単位で買い求める客もやってくる。函館少年刑務所を取材。受刑者たちが憧れる1隻の船がある。