近年の不漁続きから一転、函館市の卸売市場での9月のスルメイカの取扱量は約230tと前年同月比10倍以上に。全国的にも最新の水揚げ量が去年の約3倍に伸びている。背景にあるのが黒潮大蛇行。黒潮大蛇行とは今年4月まで7年9か月にわたり起きていた北上する黒潮が大きく蛇行する現象。これまでは北上しながら育つスルメイカは途中でエサが少ない状態に陥り不漁の一因となっていたが、黒潮大蛇行の収束によりエサ不足が改善、漁獲量回復に繋がっているという。クロマグロは今年8月の漁獲量が去年から約1.6倍に伸びており、最新の豊洲市場での卸売価格は1kgあたり5439円と去年の半額程度まで下落している。価格低下が期待できる海の幸、家計の助けとなりそうだ。
住所: 北海道函館市豊川町27-6