きのうから改正刑法が施工された。刑務作業が義務付けられている懲役と、刑務作業が任意の禁錮が廃止となり拘禁刑に1本化された。1907年の刑法制定以来、刑罰の種類変更は初。刑罰とは罪を犯したものへの制裁で、同時に更生させる手段。初犯者は年々減少しているが、再犯者は検挙者の半数を占め高止まりしている。これまでの懲役では木工や印刷など刑務作業が義務付けられていたが、更生・再犯防止の指導を受ける時間を確保できないケースもあった。これまでの懲らしめから立ち直りに転換。拘禁刑の受刑者を年齢や罪の内容など24のグループに分類し、薬物依存からの回復を重点的に行うグループや70歳以上のグループなどを新設。全国に刑務所は約60カ所。あいち刑事事件総合法律事務所・山本洋夢弁護士によると、収容させる刑務所の決定プロセスは非公開、初犯・重大事件などで大まかに刑務所が決定される。専門知識を持った人材を各刑務所で確保することが課題だという。