岸田総理大臣の後任を選ぶ来月の自民党総裁選挙は、これまでに10人を超える名前が挙がっている。上川大臣はきのう、総理大臣公邸を訪れて岸田総理大臣と会談し、立候補への意欲を伝えた。上川大臣は解散を決めた岸田派の出身だが、同じ派閥の林官房長官も立候補に期待する声を受けて、みずからに近い議員と対応を協議している。また、派閥から改めた茂木派では、茂木氏が意欲をにじませているのに加え、加藤氏も意欲を示している。さらに、解散を決めた二階派出身の小林氏と無派閥の高市大臣は、ともに保守的な政治信条を持つ議員が擁立に向けて動いていて、支持層が重なるのではないかという指摘も出ている。自民党では政治とカネを巡る問題を受けて、ほとんどの派閥が解散を決めているものの、立候補を目指す議員は、出身派閥の議員や政治信条が近い議員を中心に支援を呼びかけていて、推薦人20人の確保に向けた争奪戦が過熱することも予想される。