来月27日に投開票が行われる見通しの自民党総裁選挙は小林鷹之氏がいち早く立候補を表明したのに続き、石破元幹事長も今週中に立候補を表明する方向で調整している。10人を超える候補者の名前が挙がる中、推薦人の確保や立候補表明の時期の検討などの動きが本格化している。岸田総理大臣の後任を選ぶ総裁選挙について自民党はきょう総裁選挙管理委員会を開き、来月12日告示、27日投開票の日程を正式に決める予定。今の規程が設けられた1995年以降、告示日から投開票日までの期間は最も長くなり、十分な選挙期間を設けることで信頼の回復につなげたいねらいがあるものと見られる。こうした中、衆議院当選4回の小林鷹之氏がきのう記者会見し立候補を表明した。立候補の表明は小林氏が初めて。また、石破元幹事長も推薦人20人の確保にメドが立ったとして今週中に立候補を表明する方向で調整している。さらに河野デジタル大臣は自身に近い議員らと公約の準備や立候補表明の時期について協議を続けていて、来週にも記者会見で表明する案が出ている。総裁選挙では、これに加えて加藤元官房長官、上川外務大臣、小泉進次郎氏、齋藤経済産業大臣、高市経済安全保障担当大臣、野田聖子氏、林官房長官、茂木幹事長の名前が挙がっている。10人を超える名前が挙がるのは異例の展開で選挙日程の決定を踏まえ推薦人の確保や立候補表明時期の検討の動きが本格化している。