アドリブ主義の萩本欽一は、「8時だョ!全員集合」の裏に次なる番組「欽ちゃんのドンとやってみよう!」を持ってきた。視聴者からのはがき投稿を萩本欽一得意のアドリブでコントやトークに仕立て上げる、いわゆる「素人いじり」と呼ばれる演出方法を編み出した。これが大ウケし、放送から半年で、「全員集合」の視聴率を超えた。世間では、土曜8時の視聴率争いが「土8戦争」と呼ばれ、注目を集めた。当時について、加藤茶は、欽ちゃんは、お客さんを使って笑わすのがうまい、うちはアドリブで笑わせられないから物を作るなどと話した。萩本欽一は、加トちゃんがやっているのは、練習しているように見えないからすごい、お互いの領域を荒らさずに、両方とも心地よく、いい時代のテレビがやれてよかったなどと話した。