三菱自動車はホンダと日産の経営統合に向けた協議に合流するかどうか今月末をめどに判断するとしていたが、複数の関係者によると合流の見送りを検討していることが分かった。近く最終的に判断する。三菱自動車・加藤隆雄社長はけさ「色々な意見があるので調整している段階」と話した。ホンダと日産の経営統合に向けた協議をめぐっては、日産が進めるリストラなどの経営再建策が実現するかが焦点。三菱自動車幹部は「経営統合ありきではない」との考えを示しているが、柔軟に経営判断できる今の体制を当面維持しながら2社の協議の行方を見極めたい意向とみられる。一方で三菱自動車は既にホンダ、日産が進めているEV(電気自動車)開発での協業など3社間の技術提携は継続し、さらに強化していきたい考え。