英国・ロンドンから中継。英国・総選挙は野党・労働党が下院の過半数の議席を獲得。14年ぶりに保守党から政権交代することが確実となった。経済の低迷や生活水準の低下が大きな要因。与党・保守党は前回の総選挙でEU離脱を争点として闘い実現に導く。国民はEU離脱の恩恵を感じられないばかりか歴史的なインフレに苦しむ。スナク首相はインフレ率を下げたとアピールするが、人々の暮らし向きが劇的に改善したわけではない。国民の生活危機に関する懸念は根強い。ジョンソン首相のコロナ禍でのパーティー問題やトラス前首相の減税策により市場が混乱が起き、首相が相次いで交代し国民は嫌気がさしていた。相次ぐ不祥事が保守党への不満に拍車をかけ労働党への支持拡大につながる。ウクライナへの支援は継続の見通し。スナク政権は日本と安全保障面で関係強化を進めてきた。労働党はマニフェストで「日本」という言葉を一度も使っていない。日英の関係が揺るがないとの見方。