- 出演者
- 豊島晋作 相内優香 原田亮介 田中瞳
オープニング映像のあと相内優香らが挨拶した。
東京株式市場の大発会。去年、能登半島地震の発生などを受けて、取りやめていた市場の繁栄を祈る鐘を2年ぶりに鳴らしたが、初日の日経平均株価は、小幅に上昇して始まったもののその後は売りに押されて下落。年末年始の米国市場で、株価が振るわなかった流れを受け一時600円を超える下げ幅となり終値は先月30日より587円安い、3万9307円だった。埼玉・宮代町・東武動物公園では干支にちなみ、来園客が蛇との記念撮影を楽しんでいた。お金や商売の神様ともいわれる蛇。株式相場の世界でも、蛇の巳年は龍の辰年と並んで、株価が天井をつけるという格言もある。そんな縁起のよい年にあやかろうと商売の神様で知られる、都内の神田明神は大勢の参拝客で賑わっていた。参拝に来ていたソニーフィナンシャルグループ・遠藤俊英社長は「幸せな上場を目指したい」、別の神社を訪れていた楽天グループ・三木谷浩史会長兼社長は「より大きな根幹事業にフォーカスしていく」となどコメント。
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証券会社のトップは株価の上昇に期待を寄せる。今年の高値の水準について、大和証券グループ本社・荻野明彦社長は4万5000円と予想。SMBC日興証券・吉岡社長は4万8500円と年末にかけて、史上最高値を更新するとみている。一方、安値の水準について荻野社長は安値の水準3万9000円としているがSMBC日興証券・吉岡秀二社長は3万6000円とみている。大和証券グループ本社・荻野社長は「根拠は企業業績」、SMBC日興証券・吉岡社長は「安値は1−3月のところであり得る」とコメント。
米国・バイデン大統領が日本製鉄によるUSスチールの買収を禁止する命令を出した。USスチールCEOが声明文を発表。「国家安全保障に損害を与えた。同盟国である日本を侮辱し米国の競争力を危険にさらした。北京の中国共産党指導者たちは路上で踊っている」などとしている。原田亮介氏は「中国は自由貿易のリーダーであると宣伝しようとしている。それに利するということになる」などとコメント。クリーブランド・クリフスとUSスチールの合併の可能性については「トランプ氏が寡占をどう考えるか。一番反対しているのはアメリカの3大ビッグメーカー。品質も値段も悪化するのではないかと心配している」などとした。
欧州では政権基盤の弱体化が見られ、イスラエルやロシアは戦争が続いている。中国は経済が低迷し韓国は政情が不安定となっているが、最大のリスクとなるのはトランプ政権と見られる。
今月20日にはトランプ政権の発足するアメリカ・ワシントンから中継。連邦議会前では4年前には大統領選挙の結果を覆そうとして議会襲撃事件が発生したが、20日にはアメリカ最優先の姿勢を改めて主張するものと見られる。大統領就任初日は独裁者になるとも公言するトランプ氏だが、大統領令を連発してバイデン政権からの大転換を行う見込み。中国への10%の追加関税とカナダ・メキシコへの25%の関税を導入し、不法移民の大量強制送還にも着手する方針。日本に対しても在日米軍駐留経費などの圧力をかけることが予想されるが、一方で石破総理との会談も予定されている。菅元総理とバイデン大統領の対面会談は4月だったとの声も日本の外交筋からは聞かれるが、他国に比べて出遅れているのは事実となっている。
中国は経済の立て直しが課題となる。習近平国家主席は新年の挨拶の中でトランプ政権を視野に「外部環境の不確実性による試練があるが努力によって克服できる」と言及している。2017年の第1次トランプ政権を経て平均での対中関税は3.1%から16.2%まで増加してしまっているが、中国は第三国経由での輸出を増やす対応を取った。対するアメリカは迂回輸出に対しても対応を取ることが予想される。IMFはトランプ氏が10%の対中追加関税に動けば中国の実質GDP成長率は0.2ポイント減となると試算している。中国政府は内需喚起に向けて約6.5兆円の特別国際を発行して家電や自動車の買い替え支援を進めてきたが、さらに先週金曜日にはスマホ・タブレットなどの通信製品や農機具にも幅を広げていく方針を立てている。
2025年・世界経済のリスク。ヨーロッパ経済を長年支えてきたドイツではロシアのウクライナ侵攻などを機に経済の不振が際立っている。2月に総選挙を控える、そのドイツで支持を拡大しているのがAfD・ドイツのための選択肢という極右政党。AfDは反移民やEUからの離脱も辞さない主張を展開しているがこのAfDについて、マスク氏は先月、Xで「ドイツを救えるのはAfDだけ」と投稿し、「既存の体制に無視されたと感じる人々の共感を呼んでいる」とAfDへの支持を強調した。マスク氏に対しショルツ首相は新年の演説で苛立ちを隠しきれなかった。マスク氏はかつて英国のEU離脱運動の火付け役となった右派政党・リフォームUKを率いるファラージ党首と先月、トランプ氏の別荘で会談し巨額の献金を検討していることが明らかになった。リフォームUKは、去年の総選挙で移民の制限や大減税を掲げて大幅に躍進している。一方、その総選挙で14年ぶりに政権交代を果たした与党労働党への反発が高まっていて、労働党への抗議の署名は300万件を超えている。一方で、マスク氏はリフォームUKの党首を変えるべきとの主張も行っているという。フランスでも7月以降に下院選挙が行われる可能性が出てきているという。
2025年の主な予定を紹介。アメリカはトランプが一次政権でコロナ禍が不況という逆風に直面したが、今回は追い風が吹いている。その追い風は例外的なアメリカ好況。中国は「どんどん外弁慶」。3月の全人代で今年の成長目標を5%にすると示したが、不動産バブルの崩壊の処理が長引いていたり、個人消費も不振。日本は他党との連立が実現するかが焦点。石破政権は7月に参院選があり、予算を年度内成立できるかどうか。
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年頭の記者会見に臨んだ石破総理大臣は地方創生を「令和の日本列島改造」と位置づけ一極集中を見直すと強調した。そのうえで、政府機関の地方移転を進める他、新たな人の流れを生み出すために、若手の国家公務員が2つの地域を拠点に生活することを支援する制度を新たに設ける考えを明らかにした。
JR6社は、年末年始の新幹線と在来線特急の旅客数が前の年から11%増えた1309万人だったと発表した。連休が取りやすい日並びと好調な訪日客の需要が影響したとしている。航空では全日空は国内線が20%、国際線が17%、日本航空は国内線が12%、国際線が24%増えた。全日空では、ハワイ路線の旅客数が過去最多だった。
カナダのメディアは5日、トルドー首相が与党自由党の党首を辞任する意向を固めたと報じた。トルドー氏は早ければ6日にも辞任を表明する可能性があるという。ただ、同時に首相を辞任するかどうかは不明。トルドー氏は2015年に首相に就任したが、物価の上昇や住宅不足などの問題で支持率は低迷し辞任圧力が高まっていた。
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- カナダ自由党ジャスティン・トルドー
日本自動車販売協会連合会などが発表した去年の国内の新車販売台数は442万1494台と前の年から7.5%減って2年ぶりにマイナスに転じた。認証不正問題でダイハツ工業、トヨタ自動車、マツダが一時、生産を停止したことが影響した形でコロナ禍前の500万台規模を下回る状況が続いている。
株と為替の値動きを伝えた。
テーマ「能登半島地震1年」。特に被害の大きかった奥能登の4つの市や町では人口の流出が止まらず、去年の元日に比べおよそ8%減少している。こうした中、食の力で能登の復興を目指す人たちを追った。石川県七尾市にある「美湾荘」は220年以上続く、老舗旅館。復興に携わる工事関係者は宿泊しているが一般客の受け入れは、まだできていない。宿泊棟の一部を解体して建て直すため営業再開は2027年以降。それまで、およそ100人いる従業員の雇用を守らなければならない。雇用の維持に少しでもつなげようと館内の一角で始めたのが居酒屋「割烹 吉松」。厨房で働くのは、美湾荘自慢の料理を担ってきた板前たち。客は地元の人たちや工事関係者。多田直未さんは今後この居酒屋で能登の美味しい食事を提供して観光客をもてなしたいと考えている。
震災で甚大な被害を受けた輪島市。全焼した輪島朝市は、更地になっている。この街でフレンチレストランを経営していたシェフ・池端隼也さん。11年前、古民家を改装してオープンした。店の名は「ラトリエドゥノト」。能登の食材をふんだんに使った料理。ミシュラン一つ星を獲得したこともある名店だった。1年前の地震で店は全壊。営業再開のめどは立っていない。去年8月、店を失った能登の料理人たちと共同で輪島朝市のすぐ近くに居酒屋「mebuki−芽吹−」を開業した。提供するのは、能登の食材を生かしたシンプルな大衆料理。池端さんは「今こういう状況にあるけどいい食材やいいものがたくさんあるのでそれを伝えたい」などと話した。
震災で輪島の店を失った池端隼也さんは能登の食材でおせちを作り全国に発送。料理は池端さんをはじめ、3人のシェフが丹精を込めて作った。全25品の2段重で、価格は3万5640円。100食限定で売り出したところすぐに完売したという。食の力で、能登の復興を目指す取り組みはこれからも続く。池端さんは「僕達の想いをちょっとでも届けられたら」などと話した。元日、横浜市の基村さん一家に能登のおせちが届いた。
米国のゴールデングローブ賞が5日、発表され戦国時代を舞台にしたドラマ「SHOGUN」が4冠を達成した。「SHOGUN」はテレビドラマ部門で作品賞を受賞し主演とプロデュースを務めた、真田広之さんが主演男優賞、浅野忠信さんが助演男優賞をそれぞれ日本人として初めて受賞した。また、主演女優賞にアンナサワイさんが選ばれた。
今年のマーケットについて。市場関係者の日経平均高値予想では「去年の最高値4万3000円以上」は8割。解説キャスター・原田亮介は「安値は1~3月、高値は12月に集中している。経済データと金融政策には目が離せない」などとコメント。
エンディング映像。