2025年・世界経済のリスク。ヨーロッパ経済を長年支えてきたドイツではロシアのウクライナ侵攻などを機に経済の不振が際立っている。2月に総選挙を控える、そのドイツで支持を拡大しているのがAfD・ドイツのための選択肢という極右政党。AfDは反移民やEUからの離脱も辞さない主張を展開しているがこのAfDについて、マスク氏は先月、Xで「ドイツを救えるのはAfDだけ」と投稿し、「既存の体制に無視されたと感じる人々の共感を呼んでいる」とAfDへの支持を強調した。マスク氏に対しショルツ首相は新年の演説で苛立ちを隠しきれなかった。マスク氏はかつて英国のEU離脱運動の火付け役となった右派政党・リフォームUKを率いるファラージ党首と先月、トランプ氏の別荘で会談し巨額の献金を検討していることが明らかになった。リフォームUKは、去年の総選挙で移民の制限や大減税を掲げて大幅に躍進している。一方、その総選挙で14年ぶりに政権交代を果たした与党労働党への反発が高まっていて、労働党への抗議の署名は300万件を超えている。一方で、マスク氏はリフォームUKの党首を変えるべきとの主張も行っているという。フランスでも7月以降に下院選挙が行われる可能性が出てきているという。